新潟大学 自然史のパッセージ
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アンモナイト
Ammonites
アンモナイトは巻貝によく似た殻(外殻)を持ちますが、タコやイカと同じ「頭足類」の仲間です。殻の中は隔壁によっていくつもの部屋に仕切られ、一番外の部屋にはタコのような体が収まっていました。

 内側の部屋はガスで満たされ、魚の浮きぶくろのような役割をしていました。隔壁と外殻が接する部分には曲線の模様(縫合線)ができます。この模様が菊の葉に似ていることがあるため、アンモナイトの化石は「菊石」とも呼ばれます。また、北海道ではその外形から「かぼちゃ石」とも呼ばれます。

 アンモナイトの化石記録はデボン紀までさかのぼり、特に中生代には大繁栄をとげました。これまでに1万種以上が知られ、年代の指標などとして重宝されています。しかし、白亜紀の終わりには恐竜などとともに絶滅してしまいました。